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シンプルに 彩りを

在宅介護...物が溢れている

核家族、単身世帯が増えたため、大きな家に一人二人残され、
数人の家族が何世代にも渡って住むはずだった家には、
その数人分の家具や生活用品がずっと残されている


在宅介護サービスを受ける利用者にとって、
まるでそれが自分自身を映し出すかのようで、切ないような


でもたまに帰ってくる家族のために、大切にとっておく
もしかしたら、またこの家に家族の誰かが住むこともあるかもしれない
という期待も捨てきれない



私は訪問介護の仕事についてから、7年近くなります

生きてきた時代を映し出すように、
ものを何度も再利用して無駄を出さない

その習慣が染み付いた方たちは、とても多くのものを持っていました


ただ、そのことで困ることは
あまりにも多すぎて、介護をするスペースが限られてしまうことがあること
車椅子や手を引いて一緒に移動する動線がギリギリな場所があること


それはもしも救急隊員を呼んだ場合にも備えて
動線を確保する必要があるんです



介護が始まってしまえば、生命を維持することが最も重要で
同居家族がいたとしても毎日介護に追われ、
片付けができる時間も場所もなくなります



それが現状です



いろんな方がいらっしゃるので
ひとくくりにして書いているわけではありません


わたしが伝えたいのは
今から物を持ちすぎない、片付ける習慣を身につけることで、
もしも自分が長生きして高齢になったとき、どうなっているかな?

と想像して欲しいことと


いつ、どんな災害や病気に見舞われるかわからない世の中で

できたら
自分の尻は自分で拭けるように、備えてほしい


ということです



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